ある日突然子供から「ユニコーンかわいい」と言われ、「なぜユニコーン??」と思ったことはありませんか?
YouTubeなどの動画を見ると、子供の誕生日パーティーのテーマがユニコーンだったり、ハロウィンパーティーでユニコーンドレスをまとう女の子を見て驚いた事はありませんか?
なぜ子供たちはユニコーンを好きになったんでしょう?
現在ネット検索ではアメリカの女の子がユニコーンを好きな理由については情報が出てきますが、日本の女の子について書いてある情報がよく分かりませんよね。
私自身も数年前から不思議に思っていたことなので、実際に幼稚園生、保育士さん、小学生、女の子のママさんに質問をしてみました。
今回は、小さい女の子たちがユニコーン好きになる理由について調べた結果をまとめていきます。
ユニコーンが子供に人気なのはなぜ?
理由は大きく2つあることがわかりました。
- 生活環境での価値観の刷り込み
- メディア露出と流行の循環
ユニコーンは流行し始めて約5年以上経過していることもあり、アムラーやシノラーのようにはっきりと流行の発端がわかりにくくなっています。
理由①価値観の刷り込み
いつもお世話になっている子育て支援センターの保育士さんに話を聞きました。
大人が子供に、あるいは子ども同士での、「これかわいいね」、「この色かわいいね」、という何気ない言葉。
その言葉と目の前にある色やモノの視覚情報がセットになって繰り返しインプットされる・・・つまりある種の刷り込みが日常的に行われているのからでは?ということです。
玩具・雑貨・文具店
今や子どもに関するモノの調達先として欠かせない百均。
今百均に行くと、ユニコーンにまつわる絵柄、色ばかりが目につきますよね。
すると当然、親が子に対してあるいは子が親に対して、「これがかわいい」、「この色がかわいい」という言葉を発することになります。
同時に子供の中でも、「やっぱりこれはかわいいんだ」という認識が深まりますね。
保育園・幼稚園・小学校
子供が就園、就学した先では、お友達同士での価値観の共有が始まります。
お友達のきょうだいの持ち物や洋服、道具などを目にする機会もたくさん増えますね。
私の幼少期は専らセーラームーンに関して子どもなりにあれこれ言いあってた記憶があります。
何がイケてるのか、何がかわいいのか、素敵なのかの概念が子供同士でのコミュニケーションで作られ始めるんですね。
理由②メディア露出と流行の循環
少女たちの間でユニコーンが人気であることを使ってアニメが制作、放送されています。
1つ目は、「マイリトルポニー」、2つ目は、「ミニオンズ」、3つ目は、「プリキュア」です。
アニメその①「マイリトルポニー~トモダチは魔法~」
アメリカ初の少女向けファンタジーアニメです。
2013年4月2日から2014年3月25日までテレビ東京で夕方に放送されていました。
中には「ユニコーンポニー」という種族がいる設定で、ポップでカラフルなたくさんのキャラクターが登場します。
保育士さんによれば、このアニメがきっかけでユニコーンを好きになった女の子がいたようです。
アニメその②「ミニオンズ」
私がいつもお世話になっているパン教室の親子パン教室で出会った小学3年生の女の子とママさんから教えていただきました。
「そういえばユニコーンってミニオンに出てるよね?」
ミニオンは視聴したことがなかったので調べてみました。
フラッフィというユニコーンのぬいぐるみが劇中に出てくるんですね。
フラッフィはのっぺりとした顔立ちでゆるキャラ感満載の見た目です。
アニメその③「スター☆トゥインクルプリキュア」
2019年のプリキュアシリーズ、「スター☆トゥインクルプリキュア」に出てくる「フワ」という妖精がユニコーンの姿に変化する設定になっています。
こちらは世の中のニーズに合わせてキャラクター設定されている印象です。
そしておもちゃ会社がキャラクターグッズを販売しそれがまた人気になるという循環が起きていますね。
ユニコーンの流行がもたらしたもの
子どもたちの間でユニコーンが人気になったことで決定的に変わったのは、色に関する価値観ではないでしょうか。
もちろんユニコーンそのものが好きという女の子も存在するわけで、キャラ弁や仮装ドレスにも反映されています。
女の子向け商品のカラー展開の変化
百均やホームセンターの文具コーナーに行くと、ひと昔前とは違うカラー展開を目にします。
ラベンダーのような薄紫色がピンクより幅をきかせています。
私が先日目にしたのは、小学生向けのペンケースコーナーに溢れるラベンダー色の品々です。
ものによっては、カラーがラベンダー色のみと言う商品も少なくありませんでした。
「かわいい色」という価値観の変化をひしひしと感じますね。
ランドセルの人気カラーの変化
数年前からずっと気になっていたのは女の子たちのランドセルの色です。
私たちの幼少期ではありえない色合いの辺ランドセルのカラーにものすごく違和感を感じている方は少なくないと思います。
この現象も、ユニコーンの流行を理解すると納得がいきますね。
ラベンダー色をはじめ、人気なのは水色、ピンク色。
中には、2色づかいのランドセルもよく目にしますよね。
ランドセルの色の変化にはユニコーンが大きく絡んでたんですね。
誕生日の飾り付けにユニコーン
カジサックチャンネルに出てくるせんちゃんの6歳の誕生日パーティー企画では、飾り付けのテーマがユニコーンでした。
動画中でせんちゃんがユニコーン好きなことを深掘りされなかったことからも、日本全国で小さい女の子のユニコーン好きは当たり前の風潮のようです。
私は「なぜにユニコーン???」と超絶不思議だったんですがね・・・。
いつか娘も唐突に「ユニコーンかわいい」と言い出すんでしょうか。
ユニコーンのキャラ弁
SNSでは、子どものリクエストでユニコーンのキャラ弁を作ったという内容の投稿を度々目にします。
そしてそのキャラ弁のユニコーンたちは、顔立ちが一定ではありません。
特定のデザインのユニコーンではなく、ユニコーンというモチーフが人気であることが伺えます。
ユニコーンドレス
カジサックチャンネルのせんちゃんが誕生日パーティーにまとっていたのもユニコーンドレスでした。
もともとアメリカではハロウィンパーティーのドレスでユニコーンドレスも人気だったようですね。
特徴はパステルカラーと角。
ふわふわした雰囲気が人気とか。
女の子たちがユニコーンを好きな理由
幼稚園生や小学生の女の子たちがユニコーンを好きなのは大きく2つの理由があるようでした。
- 「ゆめかわ」
- 魔法が使える
掘り下げると次のようなことです。
理由①「ゆめかわ」のシンボル
「ゆめかわ」とは「夢のようにかわいい」の略称として使われている言葉です。
「パステルカラーで綿菓子のようにふわふわしていて夢の世界に出てくるようなかわいい雰囲気」
↑言葉にするとこんな感じです。
「ゆめかわ」・・・10年以上前は存在しない言葉でしたね。
ユニコーンカラーの商品やユニコーングッズの謳い文句にはこの「ゆめかわ」あるいは「ゆめかわいい」という言葉が多く見られます。
理由②魔法が使えるという設定
またとある女の子によると、ユニコーンを好きな理由として、
「ユニコーンは魔法が使えるから好き」というのも聞かれました。
魔法は少女向けのエンターテイメントにはテッパンですよね。
前述したとおり、プリキュアにもユニコーン出てきましたしね。
私自身もセーラームーンやおジャ魔女どれみが大好きでしたから、それと同じ感覚なのでしょう。
まとめ
今回は、子供たちがユニコーンを好きなのはなぜなのかについて調べたことをお伝えしてきました。
巷にあふれるユニコーングッズや、昔とはカラーラインナップの違うランドセルの理由も今回の調査でよく分かりました。
昔と今ではかわいいの定義が様々な点で変化しているということで、私の娘もいつの日か突然、「ユニコーンがかわいい」、あるいは「薄紫色や水色のランドセルが欲しい」と言い出すのかもしれません。
でも、あらかじめ事情を知っておけば、子供の価値観に寄り添うこともしやすくなるのではないでしょうか。