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大奥の柳沢吉保はなぜ綱吉を手にかけた?よしながふみ原作から分かる深い理由

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NHKドラマ10『大奥』第五話の予告編にて柳沢吉保役を倉科カナさんが演じたことが明らかになりましたね。

インタビューにて「吉保の愛に注目してほしい」と答えていらっしゃいました。

2012年公開された映画『大奥~永遠~』。

菅野美穂さん演じる徳川綱吉の晩年、尾野真千子さん演じる柳沢吉保が綱吉の首に手をかけたシーンを覚えている方も多いと思います。

しかし、「吉保がなぜそこまでしたのか理由が分かりづらかった」との声が当時のネット上で多く見られました。

今回は、大奥の柳沢吉保はなぜ綱吉を手にかけたのか、よしながふみ原作から分かる深い理由について解説します。

大奥の柳沢吉保はなぜ綱吉を手にかけた?

理由は柳沢吉保の徳川綱吉に対する異常な独占欲です。

自分で想い人の命を終わらせることで永遠に想い人を自分のものにしようとしたのです。

原作ではより細やかな描写がされています。

よしながふみの『大奥』で描かれた柳沢吉保の綱吉への愛憎

柳沢吉保の綱吉に対する想いの変化は大きく二つの段階があります。

綱吉が右衛門佐と本当の恋仲になる前後で分かれます。

綱吉は吉保以外に心を許していなかった

柳沢吉保は幼少期から綱吉への想いを心に秘めつつ忠誠を誓ってきました。

綱吉も父親との依存的な親子関係、孤独な立場、そして自分の美貌に惑わされるだけの男性陣により人を信じることが出来なくなります。

「信じられるのは吉保だけ」という言葉も発するほどでした。

吉保はたとえ愛されなくても自分以外に本心を見せない綱吉に安心していたのです。

ところが晩年、右衛門佐と綱吉が思いを通わせることで吉保は逆上します。

綱吉の心までも誰かに奪われたのが許せなかった

綱吉の表情が明らかに変わったことから、吉保は綱吉の心が完全に他の誰かに奪われたことを悟ります。

その片鱗は映画でも表現されていました。

綱吉への積もり積もった愛情が一気に爆発してしまうんですね。

徳川綱吉と柳沢吉保は歴史上ではどんな関係?

歴史上における徳川綱吉と柳沢吉保は親密な関係だったとされています。

また綱吉はプレイボーイであり、側用人であった牧野成貞の妻:阿久里(あぐり)と娘:安(やす)にも手を出しています。

吉保はそんな綱吉に対して咎めだてはせず、一身に忠誠を誓っていたようです。

相当に異様な関係だったといえますね。

よしながふみ『大奥』では家臣たちも男女逆転

また、よしながふみ『大奥』では成貞が女で阿久里が男として描かれました。

2023年2月7日放送の第5回では阿久里を吉沢悠さんが演じられていましたね!

綱吉が将軍になる前から側用人だった牧野成貞を失脚させるべく、柳沢吉保は謀(はかりごと)をします。

成貞は綱吉の最初の相手だったので排除したかったのです。

▼よしながふみ原作『大奥』の綱吉×右衛門佐編(第4巻~第6巻)はこちらから読めます!

 

まとめ

今回は、大奥の柳沢吉保はなぜ綱吉を手にかけたのか、よしながふみ原作から分かる深い理由について解説してきました。

ひと言でいうと、吉保の綱吉への異常なまでの独占欲が要因でした。

自分の全てを懸けて尽くした相手に振り向いてもらえないのは確かにつらいですね。

最愛の人を手にかける描写は今までも色んな映画やドラマでされており、決して珍しくはありません。

ただ、よしながふみさんの『大奥』に登場する柳沢吉保の愛は不思議と純粋さも感じられました。

なぜそうしてしまったのか・・・純粋さによる暴走といいますか、美しく感じられるのは見事です。

ドラマでは吉保の綱吉への愛をどこまで表現されているのか楽しみです。

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