映画『余命10年』を観終えた方にお聞きしたいことがあります。
最後のシーンの意味についてはどのように捉えるのが正解だと思いますか?
劇中では正解が曖昧な感じで終わりを迎えるので、「結局どうなったの!?」と混乱した方も多いでしょう。
アマプラで実際に視聴したところ、ラストシーンの解釈パターンは大きく3つ考えられました。
キーになるのは和人(坂口健太郎)の手にある花束と電話の相手ですね。
今回は「余命10年(映画)最後の意味は?花束と電話の相手についても考察」と題してお伝えします。
余命10年(映画)最後のシーンはどう捉える?
#映画好きな人と繋がりたい #余命10年
— ダークナイト 33 (@darkninjya333) August 6, 2023
アマプラにて配信中。
小松菜奈にピッタリの美人薄命設定の映画。それだけで眼福。闘病生活の部分は端折り人生の転換点の描写に絞りすぎてて病気の辛さがよくわからないのでイマイチ感情移入しようがなくて最後まで置いてけぼり感のある作品でした🤔 pic.twitter.com/SpiWTptVCe
映画の最後、茉莉の生死が分からぬままこんな流れで進みます↓

表現が分かりづらくて回想なのか夢なのか現実のダイジェストなのか分からないよ><
私が映画を観て考えた解釈は3パターンです。
- 解釈①茉莉がまだ生きててお見舞いに行っている
- 解釈②和人は茉莉のお墓参りに行っている
- 解釈③和人には新しい恋人がいる
では、それぞれ解説していきます。
解釈①茉莉がまだ生きててお見舞いに行っている
1つ目の解釈は、「生き続けている茉莉に和人がお見舞いに行こうとしている」です。
理由は先ほども申し上げた通り、茉莉の生死がはっきりと描かれていないからです。
ただ、最後に和人が顔をしかめたことから、茉莉はこの世にいないと考えるのが自然かもしれませんね。
解釈②和人は茉莉のお墓参りに行っている
2つ目の解釈は、「和人は天国に旅立った茉莉のお墓参りに行っている」です。
理由は雰囲気的に誰かと待ち合わせをしてそこに向かっている描写だからです。
仮に茉莉がすでにこの世にいないのであれば、まず予想できるのはお墓参りが自然ではないでしょうか?
解釈③和人には新しい恋人がいる
3つ目の解釈は、「和人には新しい恋人がいて、その人に会いに行っている」です。
理由は原作の最後で和人に恋人が出来ているからです。
和人の電話の相手は新しい恋人で、書店では過去を思い出していただけの可能性もありますね。
突風と共に現れたのは、茉莉がもし生きていたら二人で桜の下をこんな風に歩いただろうという幻影と考えられます。
以上が私が考えた映画の最後の解釈3通りです。
では和人が手にしていた花束の意味と電話の相手が誰なのか、パターンごとに考察していきましょう。
余命10年(映画)最後の花束の意味と電話の相手は?
今宵は『余命10年』の試写にお邪魔します。『新聞記者』『ヤクザと家族』で勢いに乗る藤井道人監督ですが、本来は若者たちの等身大の苦悩を描く作家だと私は考えています。その意味で、本作は彼にぴったりの題材。期待しています! pic.twitter.com/ndyudLz809
— じぇれ☺︎映画 (@kasa919JI) February 28, 2022
映画の最後に和人が握っていた花束は白いバラが中心のかわいいものでした。
電話の相手が誰なのかははっきりと描かれていなので、解釈は視聴者に委ねているのでしょう。

ラストシーン切ないけど、最後花束を持って行った先が気になるなぁ。
お墓?それとも茉莉ちゃんかな?
私はそれぞれの解釈パターンだと以下のようになると考えました。
解釈①の場合:花束→茉莉へのお見舞い用、電話相手→茉莉
「生き続けている茉莉に和人がお見舞いに行こうとしている」パターンならばこちらが自然かなと思います。
白いバラの花言葉には「相思相愛」があり、二人の愛の表現といえます。
和人が茉莉に変わらぬ愛を示すサプライズ花束と考えるとロマンチックですよね!
解釈②の場合:花束→茉莉のお墓用、電話相手→友人
「和人は天国に旅立った茉莉のお墓参りに行っている」パターンならばこちらが自然でしょう。
電話相手が友人で、待ち合わせしてお墓参りに行く途中であるとも考えられます。
お墓参りにバラを供えるのも不自然ではありません。
解釈③の場合:花束→新恋人へのプレゼント、電話相手→新恋人
「和人には新しい恋人がいて、その人に会いに行っている」パターンならば、電話相手も花束を贈る相手も新恋人でしょう。
和人の心には茉莉が生き続けており、そうしながらも新たな道を歩んでいくような描写とも捉えられますね。
原作の小説『余命10年』の最後は?
#今読んでいる本
— ひこうき雲@読書で心を豊かに (@hanashitai_hon) September 24, 2023
『余命10年』という本を読んでいます。
著者の小坂流加さんご自身が病に冒され、この本の編集が終わってすぐに亡くなられたそうです。
きっとこの本にはご自身の想いを、それこそ命をかけて注ぎ込まれたのでしょう。
しっかりと読ませていただきます。#読書好きさんと繋がりたい pic.twitter.com/J5AM1TcbJd
原作小説の『余命10年』では最後に茉莉の葬儀と学校での和人のシーンが登場します。
作者である小坂流加さんは作中の茉莉にあたり、作者が自分の最期を想像して書かれています。
具体的な描写を紹介しますね♪
- 棺の中の茉莉は沙苗の手製の白ドレスを着ている
- 35歳の和人は茉莉との思い出(ペアリング)を捨て、結婚すると決意
- 茉莉も生前和人への想い(ノート)を捨てたことを知り、和人は涙する
- 和人の新しい人生がスタートというところで終了
どんな気持ちで言葉を綴ったのでしょうか、想像を絶しますね。
きっと流加さんのお相手の末永い幸せを心から願って書かれたはずです。
原作小説の最後は切ない終わり方ですね><
余命10年(映画)最後の意味は?花束と電話の相手についても考察のまとめ
ようやく余命10年観た
— くるはる (@kuruharuU) July 3, 2023
後半辺りからずっと泣いてたような、、、
映画館で観たかったな~
最後に実写を観たのが君の膵臓をたべたいだから女優とか全然知らなかったけど小松菜奈可愛い pic.twitter.com/ZGeAN8fLHG
今回は「余命10年(映画)最後の意味は?花束と電話の相手についても考察」と題してお伝えしました。
映画『余命10年』は2023年夏にアジア各国でも公開されるほど人気の作品です。
最後のシーンは原作と違う部分もあり、意味も曖昧な部分が多いですよね。
あえて視聴者に解釈を委ねる作品は数多くあるので、『余命10年』もその部類だと考えましょう。