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大奥は実話なの?歴史上の史実や男女逆転はどこまで正しいのか解説

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NHKドラマ10『大奥』が大人気ですね!

よしながふみさん原作の『大奥』は男女逆転版として過去にも映画化2本、ドラマ化1本があります。

「大奥って実話なの?」

「歴史上に謎の病気が流行ったことがあるの?」

「男女逆転でないのも含め、大奥のストーリーはどこまで実話なの?」

どこまで実話で歴史はどうだったのか、『大奥』が実写化されるたびに話題になってきました。

今回は「大奥は実話なの?歴史上の史実や男女逆転はどこまで正しい?」についてお伝えします。

大奥の存在は実話?

江戸時代の歴史においては確かに『大奥』は存在しています

大奥は徳川家の世継ぎを産み育てるための機関です。

昔は「お家(いえ)の継続がすべて」という価値観で、武士の時代はその傾向が最も高かった時代です。

つまり、ゴリゴリの男性社会といえます。

特に武士の頂点にいる家にとっては、後継ぎがすべてと言っても過言ではありませんでした。

MANA

家の断絶は新たな争いを生みますからね。

江戸時代が300年も続いたのは、鎖国や参勤交代制度による大名たちの財力の削減もあります。

争いごとにはお金がかかるので、大名家を強制的に大人しくさせていたのです。

しかし大奥制度で常に徳川家の権威を世に知らしめて来た政治戦略も大きかったはずです。

大奥の歴史はどこまで実話?

今までに分かっている大奥の歴史についてまとめます。

大奥創設者が誰なのかは不明

ドラマでは大奥創設に関して様々な設定がされてきました。

  • 3代将軍:家光の時代に春日局が創設した
  • 2代将軍:秀忠(ひでただ)の時代には大奥が出来ていた

実際は、厳密な大奥創設者は誰か分かっていません。

つまり、ドラマの設定はフィクションということになります。

初代将軍:家康によって大奥の原型はつくられていた?

徳川家康は存命中に息子の秀忠に家督を譲って隠居しました。

家康は正室:築山殿(つきやまどの)、亡き後は継室:旭姫(あさひひめ)をはじめ多くの側室を抱えていました。

駿府城で家康はこれら大勢と隠居生活を送り、駿府城の大奥は家康以外の男子は許可なく出入り禁止だったとされます。

つまり、家康の存命中にはすでに『大奥』制度の原型がつくられていたことになります。

大奥の実態

大奥は将軍以外男子禁制の女の園で、多い時で2000~3000人もの女中がいたと推定されています。

昔のドラマ『大奥』で描かれているような豪華絢爛な衣服を着ていた女中は幹部クラスです。

下級女中の実態についての記述は目立ったものがなく、不明な点も多いのが実情です。

大奥の法度により大奥内の出来事は外部に漏れなかった

大奥の存在は将軍家の話として機密情報扱いでした。

大奥存在中には14回もの法度が下されており、いかに情報の取扱いに気を配られていたかが伺えます。

ゆえに実在の人物と事件以外はほぼ架空の可能性が高いです。

巷の噂がいつの間にか史実として世間に信じられていることも多いはずです。

大奥の男女逆転はどこまで実話?

よしながふみさん原作の男女逆転『大奥』はフィクションです。

でも作中の大まかな流れや事件は史実どおりです。

ただし、出来事の細かな内容はうまく改変されています。

よしながふみの男女逆転『大奥』は歴史をうまく取り入れたフィクションファンタジー

徳川家光以降の将軍が女性だった事実はありませんし、赤面疱瘡が蔓延して男子が激減した事実もありません。

男女逆転大奥は史実をうまく取り入れながら女性将軍の存在意義を正当化させています。

MANA

ここはよしながふみさんの見事な手腕といえます。

大奥に生きるキャラクターたちの心理描写を繊細に描いたフィクションファンタジーとして捉えましょう。

赤面疱瘡は架空だが天然痘は不治の病として猛威をふるった

赤面疱瘡は架空ですが、実際に人類の敵として猛威をふるった病が天然痘です。

天然痘の話は諸外国の時代劇にもよく登場しますね。

独眼竜で有名な伊達政宗(だてまさむね)は幼少期に罹り、右目を失明しています。

そして徳川家光も罹り、春日局は完治を祈願して薬断ちしたとされています。

赤面疱瘡のアイデアは天然痘から得られたのでしょうね。

まとめ:大奥は実話?歴史上の史実や男女逆転はどこまで正しい?

今回は「大奥は実話なの?歴史上の史実や男女逆転はどこまで正しい?」についてお伝えしました。

まとめると以下の3点に帰着します。

  • 大奥は徳川家のお世継ぎを育む機関として存在した実話
  • 大奥の出来事は実在した人物と事件以外は架空の可能性が高い
  • 男女逆転大奥は歴史と似て非なるフィクションファンタジー

『大奥』は不明な点が多いからこそどんな風にも面白く創造できるネタということですね。

女性同士の愛憎劇としての『大奥』は昔からテレビや映画で親しまれてきました。

よしながふみさんは男女逆転という斬新な発想のもと新たな江戸時代の世界観を作り上げたんですね。

どこまで実話なのか歴史についても混乱しやすいですが、ストーリーとしては面白いコンテンツがたくさんです。

今後も新たな世界観をもつ『大奥』が生まれるかもしれませんね!

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