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思い出のマーニーはジブリじゃない?そう思うほど違和感を感じる理由を考察

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思い出のマーニーは正統なジブリじゃないと感じた方はいらっしゃいませんか?

予告編だけしか知らない人も、本編を見たことがある人も、そのような違和感を感じたことがあるかもしれませんね。

「ぱっと見、楽しそうな雰囲気じゃない」

「本編を見たくなるような要素が感じられない」

実際には『思い出のマーニー』は映画公開当時、興行成績が飛び抜けて良かったわけではありません。

なぜ思い出のマーニーはジブリじゃないと感じてしまうんでしょうか?

今回はそのように思うほど違和感を感じる理由について考察します。

思い出のマーニーはジブリじゃない?

アニメ映画『思い出のマーニー』は、れっきとしたジブリ作品です

しかし、SNSではこれはジブリじゃないとの声も少なくありません。

思い出のマーニーはジブリ映画だと言う先入観は持つべきではないかもしれません。

ジブリ作品のように感じられないとは、具体的にはどういうことなのでしょうか?

ジブリであるが『ジブリっぽくない』というニュアンス

SNSでは、思い出のマーニーが「ジブリじゃない」とほぼ同じ意味で「ジブリっぽくない」という表現が多く見られました。

MANA

普通は使い方が違う表現ですが、今回はほぼ同じ意味と捉えて良いでしょう。

実際、米沢監督は思い出のマーニーの制作にあたっては、それまでのやり方に固執をせず作るという精神で作り上げたといわれてますね。

予告編だけだと百合映画と勘違いする人もいる

思い出のマーニーにまつわる話題として盛んに浮上するのが、百合・百合じゃない問題です。

この原因は、劇中でヒロイン2人がハグをするシーンがやたら多かったり、お互いに好意を告白しあったりするシーンがあるからですね。

MANA

観ていて小っ恥ずかしく感じる方も多いでしょう。

原作の舞台がイギリスであることを考えると、日本人の私たちには過剰な愛情表現に感じやすいかもしれません。

思い出のマーニーがジブリじゃないと思うほど違和感を感じる理由

この作品がジブリじゃないと思ってしまうほど違和感を感じる理由は大きく2つあると考えます。

ポイント

①ジブリ作品に対する大衆イメージ(ステレオタイプ)に当てはまらない作品である

②主人公が自己肯定感が低く、卑屈で性格が歪んでいる

細かく見ながら具体的に説明すると、以下のようになります。

①ジブリ作品に対するステレオタイプに当てはまらない

『ステレオタイプ』とは大衆イメージのことをいいます。

MANA

物事に対してある種のレッテルが貼られている状態ですね。

思い出のマーニーがジブリ作品に対するステレオタイプに当てはまらないと言われるのは、細かく次の3つが原因と考えます。

①-1:ジブリに多い冒険活劇ではない

ジブリ作品といえば何を思い浮かべるでしょうか?

天空の城ラピュタや千と千尋の神隠しのような、少年少女が困難に立ち向かって成長する冒険活劇が多いですね。

MANA

私も『ジブリ』といえば冒険!みたいな印象が強い方です。

思い出のマーニーは、それらのようなワクワクドキドキする冒険は描かれません

①-2:子どもが観て面白いアニメではない

思い出のマーニーは、小さい子供が見て面白く感じるアニメとは言えません。

劇中で描かれるのは、主人公の杏奈の繊細な心情の変化がメインで、思春期以降でないと理解が難しいです。

MANA

ハッピーエンドといえるのかどうかもはっきりしていませんしね><

最後の怒涛の展開もお涙頂戴な部分が大きいので、小学生以下の子供に向いているとは言いづらいですね。

①-3:可愛いキャラクターが登場しない

ジブリといえば大人気なキャラクターがたくさん存在します。

過去作を思い浮かべても、何らかの可愛らしいキャラクターが1つ以上は登場していました。

MANA

テト、ジジ、トトロなどが良い例ですね!

私も大好きです^^

ところが思い出のマーニーではかわいいキャラクターは一切出て来ません。

どんぐり共和国というジブリグッズ店でも、思い出のマーニーにまつわる可愛いキャラクターの商品は見当たりませんよね。

これもジブリ作品には珍しいパターンといえます。

主人公が卑屈で精神が病んでいる

思い出のマーニーでは、主人公の杏奈が冒頭10分でいかに自分が嫌いなのかを語るシーンがあります。

その気持ちは、万人が理解できる心情とは言えません

理解できる人、理解できない人がはっきり分かれるところです。

具体的には、多感な時期に人間関係で病むほど苦しんだ経験がある人とない人で分かれるということです。

MANA

私は物心ついてから社会人になるまでの長い間人間関係で苦しむことが多かったので、主人公の心情に添いやすくはありました。

観る人によってはイライラするなど、かなりの嫌悪感を感じるようです。

心情を理解できる人にとってはある種の癒しになるので作品に対して良い印象を抱く傾向にあります。

以上のことから、思い出のマーニーがジブリじゃないと違和感を感じるのではないでしょうか。

まとめ

今回は、思い出のマーニーがジブリじゃないと思うほど違和感を感じる理由についてお伝えしてきました。

ニュアンスとしては、「ジブリじゃない」と同じ意味で「ジブリっぽくない」と言う言い回しをされる方が世の中は多いようです。

理由としては、従来のジブリ作品に対するステレオタイプに思い出のマーニーが当てはまらないことが原因でしたね。

それでも、ジブリの良さとしてイラストの美しさや音楽の素晴らしさは高い評価を得ています。

海外ではアカデミー賞にノミネートされるほど『思い出のマーニー』は玄人ウケが良かったみたいです。

内容を深く考えながら映画を見るタイプの人は思い出のマーニーは良作に映るかもしれませんね。

▼思い出のマーニーの伝えたいことに関してはこちらの記事で詳しく説明していますのでぜひご覧ください!

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