「赤ちゃんが生まれて3年は旅行に行けない」とよく言われますが、近しい人の結婚式やお葬式などのために遠方へ出かける機会がある方もいらっしゃるでしょう。
普段の生活環境と違う場所での赤ちゃんのお世話は、途端に勝手がわからなくなり、「どうするんだったっけ?」となりがちです。
私自身も身内の結婚式のために0歳児を連れて飛行機で3泊4日の旅行をしてきました。
ユニットバス付きのホテルだったのですが、いざ子供をお風呂に入れる時になってやり方を改めて頭の中でシミュレーションすることになりました。
今回は、ホテルでの赤ちゃんのお風呂の入れ方について実体験をもとに解説します。
ホテルでの赤ちゃんのお風呂の入れ方
今回はホテルの部屋の中にユニットバスがあるという仮定で説明していきます。
準備するもの
- 赤ちゃんの着替え
- バスタオル
- 保湿剤
- ベビー綿棒
- おむつ
準備するものは基本的にいつも家庭で用意しているものと同じで大丈夫です。
手順はいつも通りでも場所によっては慣れない動作が必要
お風呂を入れる手順は基本的に家で行っているやり方で行います。
施設によっては腰かけや洗い桶がないことが多いと思いますので、いつもより慣れない動作が必要になることはあるでしょう。
詳しくは私が行った工夫とともに後述いたします。
タオルやお着替えセットをセッティング
マタニティークラスなどで教わった通りに着替えのセッティングをします。
下から順番に、
バスタオル → 寝間着 → 肌着 → おむつ
を重ねて置いておきます。
まだお座りができない赤ちゃんの場合、バスタオルの上に乗せて拭きあげることになります。
バスタオルを置く場所は、もし気にならなければ浴室の出入り口の付近がおすすめです。
浴槽と着替えさせる場所は、なるべく日常と同じ距離感の方がストレスが少なくて済みます。
床のゴミなど気になる場合はベッドの上でも良いでしょう。
その時は赤ちゃんが粗相をした場合を考えてタオルを使うなど工夫が必要になります。
赤ちゃんをお風呂に入れる
ユニットバスの場合、浴槽の中で赤ちゃんを抱えて洗うことになりますね。
私は浴槽の中であぐらをかいて娘を前向きに抱いたり、うつ伏せにさせながらシャワーで泡沐浴の要領で洗いました。
娘は新生児の頃から泡沐浴なのでシャワーに動じず、およそ3分で洗い上げます。
娘はお風呂好きなので、シャワーを済ませただけで浴槽から出すと、「もう終わりなのか!」と言わんばかりに烈火のごとく怒り出しました。
そのため、2日目と3日目は夫が私の入浴後に娘を抱いて湯に浸かり、最後に娘の体を洗って私にパス。
最後に夫が自分の体を洗うという行程になりました。
3泊4日でしたが、あとの2日は私はお湯に浸かるのみで終りました。
早く帰宅して髪を洗いたかったです!!><
赤ちゃんの性格と状況によっては、泡風呂にするのもひとつの手でしょう。
赤ちゃんを拭き上げて保湿する
ホテルでお風呂を入れるとなると、手順に迷うのは赤ちゃんを拭き上げる場所をどこにするかではないでしょうか?
私はユニットバスのあるダブルのお部屋に泊まったので、選択肢としては、
- ベッドの上
- ユニットバスのすぐ前の部分(便器のそば)
- ベッドの前のカーペットの上
の3つでした。
私は③を選択し、カーペットの上にバスタオルを二重に敷いて、お着替えセットをセッティングしました。
その後は、自宅で行う通りの要領で娘を拭き上げて保湿し、寝間着に着替えさせました。
もし①を選ぶ場合、赤ちゃんの粗相対策で余分にタオルを敷いておくと良いでしょう。
②の場合は、もし赤ちゃんが粗相をしても掃除が簡単なので、便器の存在を気にしなければ気軽さとしては一番かもしれませんね。
ホテルで赤ちゃんをスムーズにお風呂に入れるための工夫
ホテルは自宅と違って気を遣うことが増えます。
いくつか工夫をすることで、「赤ちゃんのお風呂」というタスクを乗り切ることが簡単になりますよ!
キーポイントは、なるべく自宅と同じ状況を作ることです。
バスタオルは自宅で使っている枚数分フロントでもらう
清掃担当の方やフロントに申し出れば、希望分のバスタオルやフェイスタオルを借りることができます。
自宅と同じ状況に近づけるという意味で、いつもと同じ枚数分あるいはプラス1枚借りましょう。
私は3泊分、私と主人が使う分も合わせて、
- バスタオルを3枚
- フェイスタオルを3枚
- バスマットを1枚
借りていました。
バスタオルが少なくフェイスタオルが多いのは、私と夫がいつもフェイスタオルで身体を拭いているからです。
パパとママ両方居る時は流れ作業で乗り切る
おとなしい赤ちゃんはそれほど手がかからないですが、「今からお風呂に入る」ことを察知した途端暴れる赤ちゃんもいることでしょう。
娘は比較的大人しい赤ちゃんの部類に入りますね。
パパママ揃ってホテルに滞在する時は、
- 赤ちゃんをお風呂に入れる担当
- 赤ちゃんを着替えさせて保湿する担当
に分かれ、流れ作業で乗り切りましょう。
赤ちゃんをお風呂に入れるのは気を遣いますし、体力勝負のところもあります。
無理しない工夫をしましょう。
私たちは前述の通り、私が先にお風呂に入った後に夫と娘が入り、私が娘を受け取って保湿と着替えをしました。
赤ちゃんとの外泊はなかなか息つく暇がありません。
ほんの5分位ですが、子どもがパートナーとお風呂に入っている間、スマホやテレビを見などして小休憩しちゃいましょう!
粗相対策で分厚めにたたんだタオルを置く
赤ちゃんって身体を拭き上げる時や保湿をしている時に気持ち良くなるんでしょうか、粗相することありますよね?
私は自宅でもバスタオルを2回二つ折り、1回三つ折りにして娘のお尻のあたりに置くようにしています。
男の子の場合は別の方法が必要になりますね。
とにかくホテルの部屋を汚さない工夫をしましょう。
ホテルでの赤ちゃん用お風呂グッズはコンパクト化
旅行を計画する上で欠かせないのが荷物の軽量化ですね。
ベビーグッズももちろん軽量化の対象として検証しましょう。
私は赤ちゃんのお風呂グッズをコンパクト化して持っていきました。
百均の詰め替え容器を活用
100円均一で購入した詰め替え容器なんですが、今はプッシュ式はもちろん、液体を泡で出してくれる容器までラインナップされています。
私は普段、アトピタの泡ソープと保湿剤を使っていますので、それそれ用途別に適したテクスチャーで使える容器に移し変えました。
その結果、体積的に荷物の大きさが5分の1ほどになりましたよ!
赤ちゃん用のお風呂セットも、自宅で使っているまま持っていこうとするとかなり荷物になります。
詰め替え容器に移し替える手間はかかりますが、パッキングしやすくなりましたし、やる価値はあったといえます。
綿棒は必要分だけ小分けにする
ベビー綿棒も赤ちゃんの耳と鼻の汚れを拭き取るのに必要ですね。
持っていく分をバラバラで用意する方が嵩張らないので、必要分だけ用意することをおすすめします。
面倒な場合は、現地のドラッグストアなどで携帯用を購入しても良いでしょう。
私は3泊4日で10本分用意して、小袋に入れて持っていきました。
使うタイミングは保湿の時と同じなので、保湿材と一緒に半透明のポーチに入れてキャリーケースに入れました。
まとめ
赤ちゃんとホテルでお風呂に入るときの入れ方を説明してきましたが、いかがでしたでしょうか?
旅行は日常を飛び出して非日常を味わい、心身を癒す貴重な機会ですね。
ただ、自分の経験から、子どもがまだ赤ちゃんの時分は子どもが生まれる前に比べておよそ10倍ほどのエネルギーが必要だと痛感しました。
育児をいかにラクにするかは、旅行においても同じだと思います。
荷物の軽量化やコンパクト化など、助けを借りられるものは存分に借りて、日々のタスクである赤ちゃんのお風呂を外泊時も乗り切りましょう。